「会社の大事な会議で声が震えてうまく話せなかった」「年上が大勢いる結婚式のスピーチで頭がまっしろになってしまった」「職場のグループでランチするとき緊張してしまう」
人に見られる場面、注目される場面では、程度の差はあっても誰でも緊張します。
が、仕事や生活に大きな支障が出る場合はカウンセリングも利用できます。
カウンセリングでは、緊張したり、周りの目が気になったのはどんな場面、どんな相手か、緊張しなかったのはどんな場面か、見られている自分をどう意識しているか、など認知(ものの見方、考え方)の傾向やこれまでの対人体験からアプローチしていくことが多いです。
しかし緊張は、このような心理的側面だけでなく、身体的反応としての側面も大きくあります。
からだの反応は、「ドキドキする」「汗がでる」「震える」「声がでない」「息苦しい」「のどが渇く」「顔が赤くなる」「肩が痛い」「お腹がいたくなる」「トイレにいきたくなる」などが出てきます。
これらは、からだが自然に反応して起こる現象です。
私たちのからだのバランスを取ってくれている自律神経の働きです。
脳が危険を察知すれば、自律神経の交感神経が活発になり緊張モードにはいります。
心臓早く動き、筋肉は緊張します。
危険が去れば、副交感神経が活発になりリラックスモードに戻りますが、なかなか戻らないと緊張が続きます。
そこで緊張モードになったからだを、意識的にリラックスモードつまり「ほぐして」やればいいのです。
からだからのアプローチです。
深呼吸したり、肩をまわしたりと自然にやってることもあります。
緊張に気づいたら、緊張しそうと感じたら、まずはからだをほぐしてあげてください。
簡単な方法はいくつかあります。
ゆっくり呼吸する(できれば腹式呼吸)、
肩あるいは腕をを力いっぱい上げてからゆっくり落とす(筋弛緩法)、
軽いストレッチ、
手のひらの側面の真ん中のツボをたたく(TFTのタッピング)
など自分にあったものを使うといいでしょう。
大事な場面では緊張が必要なこともあります。
「緊張をゼロにする」のではなく「緊張を感じても少しでも軽くする」ことが大事です。
からだからのアプローチを覚えておいて、いつも使うことで「緊張」に巻き込まれずうまくつきあっていきましょう。