<気づきのヒント8>「ネガティブ感情を文字にしてみる」

辛いこと、悲しこと、腹の立つことなどの感情を専門家のカウンセラーに話す、吐き出すことは、カウンセリングの基本で大切なことです。

吐き出すだけでなく、文字にして書き出すことが次のステップに進む一つの方法になります。

あるいは、吐き出す相手がいないときや、話すこと、吐き出すことが苦手な場合にも、書き出すことが役に立ちます。

書き出すとき、文字にするときは、自然に頭を使って考えています。
自分の感情、思考を自分の外に放り出し、距離をおいて客観的に見ていることになります。

そして書き出すと、記録に残ります。
記録を後から見れば「こんなことを感じていたが今は違う」「同じようなことばかりで悩んでいる」などに気付きます。

日誌風に毎日書き出し続けていると、自分の感じ方、思考の共通パターンが見えてきます。
心が整理されてくるのです。

出来るだけ毎日続けることが大切です。
書き続けるとパワーがでてきます。
体重を記録し続けるだけでもダイエットにつながるのと同じようなことです。

もういらないと思えばその記録を燃やしてしまってさっぱりすることもできます。

「辛いこと」を書き出すことと同じように、「うれしかったこと、楽しかったこと、がんばってできたこと」を書き出すことも新たな気づきになります。
これらは、小さなことを見逃さないことです。
「帰り道できれいな花を見つけた」「久しぶりにコーヒがおいしく感じられた」など日常のちょっとしたことにも注目します。

「辛かったノート」「よかったノート」どちらも心の整理に有効です。
それぞれの人で「辛かったノート」が必要な時期と「よかったノート」が必要な時期があります。

セルフカウンセリングとしてこのノート、日誌を試してみてはいかがでしょう。
書く出すのは紙のノートだけでなく、パソコン、ケータイ、スマホも活用できますね。