<気づきのヒント7>「この症状はいつ治りますか」

「なにもやる気がでない」「人が怖くて外出できない」「悲しみでほかのことを考えられない」
様々な心の悩みや症状をかかえていると、誰でも一刻も早く抜け出したくなります。

不安などへの対処、捉え方はいくつかこれまでもお伝えしてきました。
今回は別の側面からです。

いつ治るかが気になりますが、まず「治る」「治った」とは、自分がどんな状態
なのかを考えてみます。当面の治療の目標です。

目標は、「以前の自分のように、或いは~さんのように元気にバリバリ仕事ができること」などとなりがちです。
が、そればかりでなく例えば「人の目を気にはするがそればかりにとらわれない」「落ち込むことがあってもなんとか乗り越えられる」「他人優先ばかりでなく自分優先も大事にする」など、これまでの自分を修正したものも取り入れます。
これには、時間がかかりますが一番大切なところです。

目標をできるだけ具体的にイメージし、目標を100点としたら現状は何点か考えてみます。
現状40点ならその差60点をうめていくことになります。

そしてまず40点が10点上がった状態はどんな状態か、10点あげるためには何をすればよいか、なにができるかを考えて、実践していきます。

治る時期はいつかと漠然と考えていても答えは誰にもわかりません。
当面の具体的な課題を一つずつ実践していくことが必要でしょう。
目標や課題は見直しながら柔軟に対応していきましょう。