不登校の子供の親だけが相談に来られるケースでは、
「子供がこうなった原因はなにでしょう。
母親の育て方ですか、父親の不在ですか、子供の性格ですか、学校の問題ですか」
と原因を尋ねられることがよくあります。
原因を知りたいという気持ちもわかります。
が、こころの問題は、単純に原因が分かればすべて解決というわけにはいきません。
きっかけは分かりやすいこともあります。
しかし不登校へのプロセスは、それまでの家族関係、学校関係、その他の出来事、体験などが複雑に絡み合っています。
必要なのは、原因を突き詰めて悪者を決めることではありません
起こったことを、今後の家族関係と、今後の子供ににどう活かしていくのかを考えることではないでしょうか。
まずは、親が子供をなんとかしようという発想は棚上して、子供の気持ちを聴く、子供が自分から話せる環境をつくることからです。
これが出来てくると、次のステップにすすんでいくことができます。
ただし、子供に無理に話すように促したり、子供の気持ちを完全に理解しないといけない、など完璧を求めすぎないことも大切です。
親の、あせらずどっしり構える姿勢も必要でしょう。