●三菱電機元社員を労災認定 残業月100時間超で適応障害/労基署 

(時事通信)2016年11月25日

残業が月100時間を超える長時間労働で適応障害を発症したとして、三菱電機の社員だった男性(31)が藤沢労働基準監督署(神奈川県)から労災認定されたことが25日、分かった。
男性が代理人弁護士らと厚生労働省で記者会見して明らかにした。認定は24日付。

会見によると、男性は2013年4月に研究職で入社し、同社の情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に配属されたが、14年1月から仕事量が増加。同4月にうつ病と診断され、同6月から休職、今年6月に期間満了で退職した。

男性によると、普段から上司に残業時間を過少申告するよう指導されていた。
実際の残業時間は最大で月160時間に上ったが、申告では59時間だった。
この上司からは「お前の研究者生命を終わらせるのは簡単なんだぞ」と言われるなどのパワハラも受けたという。

男性は「電通の(過労自殺した女性社員の)方と自分は紙一重だった」と語った。

三菱電機は「労災認定されたことは承知している。労基署の判断を確認の上、対応を検討する」としている。