「腰痛・治療革命 –見えてきた痛みのメカニズム」
NHKスペシャル 2015.7
日本人の4人に1人が悩んでいるといわれる腰痛、なかでもその半数が3か月以上続く「慢性腰痛」
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最近の研究で、痛みの長期化(慢性化)に「脳」が大きく関わっていることがわかってきました。
脳にはもともと、痛みを抑える鎮痛の仕組みが備わっているのですが、
慢性腰痛の人ではその仕組みが衰えていることがわかってきたのです。
ではなぜ、脳の鎮痛の仕組みが衰えるのか?
その大きな原因と考えられているのが、「痛みへの恐怖」です。
腰痛に対する恐怖や不安の気持ちが強いと、それがストレスになり、 脳の痛みを抑える働きを持つ部位が衰え、 結果として痛みが長引いてしまいます。
(NHKサイトから)
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これを克服するステップが紹介されています。
正しい情報、簡単な筋肉運動、心理療法の3つです。
①痛みへの恐怖を克服する映像を繰り返し見る
これだけで約4割に改善効果
②1回3秒、背をそらす姿勢を繰り返す
①だけで効果のなかった人の約半数に改善効果
③専門家による心理療法「認知行動療法」を受ける
①②で効果のない場合に受ける
「認知行動療法」はうつ病や不安障害などの治療として使われてきています。
これは腰痛学会、整形外科学会の腰痛治療ガイドラインでも推奨されています。
腰痛治療は最後は手術しかないと思われていた常識から変わってきています。