「心にも応急手当が必要な理由」TED(NHKスーパープレゼンテーション)
ガイ・ウィンチ(ニューヨーク大 臨床心理学博士)
身体に傷を負ったとき応急手当をするように、失敗や孤独など心の傷にも応急手当が必要。
誰もが陥りやすい心のクセ、反芻(はんすう)を克服することの意味とその方法をわかりやすく解説している。
<以下「 」は動画からの引用>
「反すうとは 何度も噛み続けることです。
上司に怒鳴られた時 教授に授業で馬鹿にされた時 友達と大喧嘩をした時
その場面を何日も 頭の中で 繰り返さずにいられません。時には数週間です。 こういった腹の立つ出来事の反すうは 簡単にクセになり、 しかも その代償は とても大きいんです。
非常に多くの時間が 腹立たしくて、ネガティブな思考への集中に使われ、 自分を大きなリスクに さらすことになるからです。
うつ病やアルコール依存症 摂食障害 はては 心血管疾患まで。」
「問題なのは反すうの衝動が非常に強く、それを重要だと思い込んでしまうことです。 そのためこのクセをやめるのは 難しいのです。」
しかし
「研究によると たとえ2分間でも 気を紛らわすと良いんです。 するとその瞬間は 反すうの衝動から解放されます。
ですから不安や動揺 ネガティブな思考におそわれた時はいつも 僕は衝動が去るまで 他の事に集中するようにしていました。
1週間もしないうちに 物の見方が変わりました。もっとポジティブになり 希望をもてるようになりました。」
「孤独な時何か行動を 起こすことによって、
失敗に対する反応を変えることによって、
自尊心を保護することによって、
ネガティブな思考と対決することによって、
あなたは心の傷を 癒せるだけでなく 感情の抵抗力を身につけ 成長できるのです。」
「こんな世界を 想像できますか?
もしあらゆる人が 心理的にもっと健康になったら?
孤独や落ち込みを それほど感じないでいられたら?
失敗の克服法を 知ったら?
自分をもっと好きになり より自信を持つようになったら?
もっと幸せで 充実感を得られたら?
僕には想像できます それが僕の住みたい世界ですからね
皆さんが知識を得て 少しの簡単なクセを直すだけで 住みよい世界が 実現するでしょう 」